静脈採血時の駆血帯に関する注意点
静脈血採血


駆血帯による溶血と逆流に関する対策


溶血に関する対策

採血は1分以内に終了させる様に、駆血は2分を超えないように

注意します。その為には、血管が出にくい方や、血圧が低い方など

の場合は、血管を怒張する目的で、親指を中にして手のひらを閉じ

てもらったり、温めたり、軽く叩いたりします。

それでも難しい様であれば、座位ではなく仰臥位で採血を試みます。

又、上肢で適した血管がない場合は下肢などの血管を選択する場合

もあります。


座位で採血する時は、採血部位を心臓より低くします。

採血に時間がかかるようであれば、一旦駆血帯を緩めて、再度駆血

する場合もあるようですが、逆流のリスクは高くなります。

 

血管内への逆流を最小限にする方法

採血ホルダーを使用して採血する場合は、採血管を抜いた後に、

駆血帯を外して、注射針を抜くようにすると逆流のリスクはより低

くなります。


《採血ホルダーでの採血方法の経緯》

以前は逆流による感染防止のために、針を刺した後すぐに(採血管

を取り付ける前に)、 駆血帯をはずすよう厚生労働省から指示され

ていました。当時は未滅菌の採血管を使用していた為と、 採血ホル

ダーを再利用していた為、感染の危険が現在より高い状態でした。

その為現在よりも厳格に逆流防止策をとっていました。

この方法(駆血帯をはずした状態で採血)だと、血液の量が駆血時

よりも少なくなる為、必要量の血液が採取できないなどの問題が起

きました。解決策として、使い捨ての採血ホルダーと滅菌済みの

採血管を使用し、全ての採血が終わって、最後の採血管を取りはす

してから、駆血帯を緩めることで、必要量の血液を採取でき且つ

逆流のリスクを最小限に抑えることが可能であると判断されました。


●その他の注意点

血管を怒張させる為に駆血時に、手を握る場合があります。

この時に注意することは、強く握っている時間を長くしない事です。

又、開いている手を駆血中に強く握ることも避けます。

溶血のリスクが高くなります。

採血する上肢と採血管は常に下を向いた状態で、採血します。

採取した採血管の血液が採血針に触れないようにする為です。

重力の関係で、採血管内の血液が静脈内に流れるリスクを無くす為

です。


☆溶血に関する対策としては上記以外にもいくつかあります。

ここでは主に駆血帯に関する対策だけをまとめてあります。




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◆参考文献

書籍

最新医学大辞典(医歯薬出版株式会社)

写真でわかる基礎看護技術①看護技術を基礎から理解!(株式会社インターメディカ)p37~


インターネット

厚生労働省HP内

医薬品・医療機器等安全性情報 

(7)真空採血管等における使用上の注意等の追加等について

www.mhlw.go.jp/houdou/2005/04/h0427-1.html

日本臨床衛生検査技師会HP内

標準採血法ガイドライン(第1版)

www.jamt.or.jp/information/official/h16/07-3.html

日本環境感染学会HP内 p

www.kankyokansen.org/new/anzenkanri205.pdf