●微生物に対する効果
芽胞を除いた細菌、結核菌、真菌、一部のウィルスに有効。
*70%~80%の濃度が効果が最も高いとされています。
アルコールの場合は濃度が高すぎると反対に殺菌力は低下するよう
です。
●用途
短時間で効力を発揮します。又、揮発性が高いため、早く乾きます。
その為、採血や注射などを実施する時の皮膚の消毒に多く使用され
ています。
他にも手指の消毒、医療機器などの消毒にも使用されています。
ゴム類やプラスチック類、光学機器類などは変質する場合もある様
です。
*粘膜や傷のある部位には使用しません。
●注意すること
同じ部位に繰り返し使用した場合は、皮膚があれる場合もあります。
アルコールにアレルギーのある人は使用しません。
揮発性が高く、引火する危険もある為、電気メスの使用時など、
電気火花や火気には注意が必要です。
◆メモ◇~~~~~~~~~~
アルコール製剤 商品名 例
消毒用エタノール
70%イソプロパノール
70%イソプロピルアルコール
など 他にも多くの種類が使用されています。
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続きはこちらです→ ポビドンヨード製剤
豆知識
採血や注射時にアルコール綿(酒精綿)で消毒することが
多いと思いますが、穿刺する部分をアルコール綿で消毒したあと、
アルコールが乾いた瞬間が消毒効果が最も高いようです。
乾ききっていない状態で穿刺した場合は、感染のリスクがより高く
なったり、穿刺時の痛みも増す可能性もあります。
*皮下注射や筋肉注射などの時の皮膚消毒は、意味が無いという
説もあるようですが・・・・・
◇参考文献
インターネット
厚生労働省HP内
「無菌操作法による無菌医薬品の製造に関する指針」の改訂について
wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T110422I0020.pdf
◎「医療施設における院内感染(病院感染)の防止について」
www.mhlw.go.jp/topics/2005/02/tp0202-1a.html
医療施設における院内感染の防止について
www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0906-3d.pdf
平成16年度及び平成17年度試行物質リスク評価書 p28~
www.mhlw.go.jp/shingi/2006/09/dl/s0912-6g.pdf
医薬品医療器機総合機構HP内
「滅菌法及び無菌操作法PDF」
www.pmda.go.jp/public/pubcome_200906/file/004-0906.pdf
人工呼吸の安全セミナーテキスト P9-p10
www.info.pmda.go.jp/anzen_gyoukai/file/jamei01.pdf
各商品の添付文書
一般社団法人・日本医療機器学会HP内
◎医療現場における滅菌保証のガイドライン2010 p96~
www.jsmi.gr.jp/guidelinenew010.pdf
洗浄評価判定ガイドライン
www.jsmi.gr.jp/senjyou.pdf
社団法人・日本感染症学会HP内 洗浄
www.kansensho.or.jp/sisetunai/2008_3_pdf/04.pdf
ウィキーペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/消毒
http://ja.wikipedia.org/wiki/消毒薬
http://ja.wikipedia.org/wiki/滅菌
http://ja.wikipedia.org/wiki/洗浄
http://ja.wikipedia.org/wiki/アルコール
http://ja.wikipedia.org/wiki/ポビドンヨード
http://ja.wikipedia.org/wiki/次亜塩素酸ナトリウム
書籍
「クラールビジュアルテキストブック・よくわかる微生物」医学芸術社 p110-p115
「最新医学大辞典」(医歯薬出版株式会社)
「ナースのための感染症対策マニュアル」文化放送ブレーン p14,p15
「ナース必携最新基本手技AtoZ/保存版」小学館 p252-p266