カフありカフなしの気管カニューレ 単管 複管 スピーチカニューレ レティナカニューレ
気管カニューレの選択:種類

*気管カニューレの選択は医師が行います。

個人によって病状や条件、用途などは異なります。

病状の変化や用途などに伴い種類やサイズも変わっていきます。

医療機関や医師などにより判断も異なる場合もあるかと思います。

ここでは大まかな目安の例として、参考にして頂ければと思います。


気管カニューレの選択:種類


一般的なカフありの気管カニューレ

痰が多い、嚥下困難、誤嚥、人工呼吸器装着などの場合。

*誤嚥の量が多い場合や長期人工呼吸器管理時には吸引ライン

(サクションラインなど)付きのカニューレが使用されています。

 

一般的なカフなしの気管カニューレ 

嚥下機能に障害がなく、誤嚥のリスクが低い場合に使用。

小児に使用されるケースが多いです。

 

単管(一重管)

痰の量が多くなく、閉塞のリスクが低い場合に使用。

 

複管(二重管)

痰の量が多く、頻繁に閉塞する場合などに使用

 

スピーチカニューレ

嚥下が良好。

発声訓練及び発声が可能。

カフあり、カフなしがあります。

単管、複管があります。

 

(スピーチカニューレの構造)

空気が声帯に伝わるように、カニューレに側孔があります。

カニューレのコネクタ部分にバルブ(一方弁)を取り付けます。

バルブを通して呼吸をします。

バルブは一方弁になっているため、吸気は通しますが、呼気は通し

ません。カニューレの側孔から抜けていきます。

側孔から抜けた呼気は声帯に伝わり、発声が可能になります。

 

レティナカニューレ

気管切開孔の開存を維持する必要がある場合に使用されます。

使用できる条件としては、

・病状が安定している

・自力で呼吸が出来る

・自力で痰喀出が出来る

・誤嚥がない 嚥下良好

・呼吸訓練、発声訓練及び発声が可能

 などがあります。

 

(レティナカニューレの構造と使用方法)

気管カニューレの中で長さが一番短く、カフはありません。

気管内に入るレティナ本体の先(内部フランジ・翼状になっていま

す)を、気管前壁にあてて、固定します。 

発声訓練をする時は、一方弁のついたバルブ(ワンウェイバルブ等)

を本体にか取り付けます。

呼吸訓練をする時は、完全に塞ぐために、弁のないキャップ(エア

ウェイキャップなど)を使用します。

 

鼻又は口から呼吸が出来る場合は、弁のないキャップを使用します。

出来ない場合は、一方弁のついたバルブを使用することで、吸気だ

けバルブから入り、呼気は声帯を通って、口又は鼻から抜けます。

 

☆同じ構造の気管カニューレでも様々な種類があります。

例えばカフ付きのカニューレの場合は、カフの大きさ、形、素材、

厚さなども様々です。

二重管のカニューレの場合は、スピーチカニューレと同じような

機能(発声練習や呼吸訓練が可能)をもつ種類もあります。

 

 続きはこちらです⇒ 気管カニューレの選択(サイズ)

 

気管切開項目一覧




呼吸器管理・ケア 項目一覧


サイト内コンテンツ



◇参考文献

書籍

「気管吸引のガイドラインを完全準拠 わかる!できる!気管吸引あんしん教育ガイド」

  p13~p14メディカ出版

「介護職員等のための医療的ケア 喀痰吸引・経管栄養等の研修テキスト」

 公益財団法人日本訪問看護財団(編)p68


インターーネット

厚生労働省HP内 

2.喀痰の吸引 Slide2-47:気管カニューレの種類 p49

www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kaigosyokuin/dl/text_03.pdf

喀痰の吸引 Slide2-98:みなさんに吸引していただく部位は p67

www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kaigosyokuin/dl/manual_05.pdf


気管カニューレの製品の添付文書


医薬品医療機器情報提供ホームページ内

レティナ 

www.info.pmda.go.jp/downfiles/md/PDF/270031_20800BZZ00234000_1_04_01.pdf#search='気管切開 レティナ'