脈拍について

脈 拍

脈拍とは?


脈拍とは、心臓の拍動に伴って末梢の動脈に圧の波が伝わっていくこと。

左心室が収縮すると血液が大動脈を通って全身へ送り出されます。

この時の圧が大動脈に伝わりさらに全身の末梢動脈へと伝わります。

心臓の拍動を心拍、動脈の拍動を脈拍といいます。

体の表面から触れることが出来る動脈の拍動を一般的に脈拍と呼んでいます。

 

 

脈拍のメカニズム


一心拍ごとに、血液が全身の動脈に送り出されます。

送り出される時に各動脈の壁が伸展し、血管の内腔は最大になります。

この時に脈を触れることが出来ます。

心臓が拍動するごとに、動脈の拍動を体の表面から触れることが出来ます。

心機能などに異常が無ければ、心拍数と脈拍数は同じになります。

 

 

脈拍を知る意味


バイタルサインの中でも重要な所見の一つです。

脈拍は心臓や血管、血液、神経系、代謝系などの状態を知る上で

欠かせない観察項目です。

 

体の表面から触れることが出来る主な動脈の拍動部位

橈骨(とうこつ)動脈、上腕動脈、頸動脈、大腿動脈、

膝窩(しつか・しっか)動脈、後脛骨動脈、足背動脈 等があります。

 

心臓の拍動について

心臓は自発的な電気的刺激により収縮します。

右心房にある洞結節から電気的興奮がはじまり、心室のプルキンエ繊維へ

広がり、心室が収縮します。

心臓が周期的に収縮と拡張を繰り返し、動脈血を全身に送り出すことを

心臓の拍動といいます。

 

脈拍と自律神経

心臓は自律神経によって調整されています。

交感神経が優位になると、心拍数(脈拍数)が増加し、

副交感神経が優位になると、心拍数(脈拍数)が減少します。

 

血液循環

右心房→右心室→肺動脈(静脈血)→肺の毛細血管(ガス交換)

→肺静脈(動脈血)→左心房→左心室→大動脈→全身の動脈

→毛細血管(ガス交換)→静脈→上下大静脈→右心室

 

脈波について

脈波は心臓の拍動に伴って大動脈から末梢動脈へ伝わっていきます。

動脈内の圧や血液の容量が変化します。

圧による変化として表れる波を圧脈波、血液の容積の変化に伴って

表れる波を容積脈波といいます。

心臓疾患や末梢動脈疾患(PAD)などの診断に用いられます。

一般的に使用されているパルスオキシメーターは、指尖容積脈波になります。

続きはこちらです→ 脈拍からわかるこ

 

最終更新日 2016/11/27

 


◇参考文献

書籍

「人体生理学ノート」金芳堂  1982年 p86~p88

「わかって身につくバイタルサイン」学研 2013年 p40~p62 

「フィジカルアセスメント ナースに必要な診断の知識と技術」第4版 医学書院 2007 p27~p30 p82

「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 保存版 小学館 1994 p27~

「心電図・ナースのためのワークブック」金芳堂 1985 p66~

「新・検査マニュアル」小学館 1993  p28~

「ゼロからわかる救急・急変看護」成美堂出版 2013年 p102~

「介護職員等のための医療的ケア 喀痰吸引・経管栄養等の研修テキスト」p50 p51

「ナース必携心電図マニュアル」小学館 

「最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社 p1223  p1387 p685

 

インターネット

ウィキペディアHP

http://ja.wikipedia.org/wiki/拍動

http://ja.wikipedia.org/wiki/パルスオキシメーター

http://ja.wikipedia.org/wiki/心拍数

http://ja.wikipedia.org/wiki/不整脈

http://ja.wikipedia.org/wiki/期外収縮

http://ja.wikipedia.org/wiki/頻脈

http://ja.wikipedia.org/wiki/徐脈

http://ja.wikipedia.org/wiki/心房細動

http://ja.wikipedia.org/wiki/房室ブロック