直腸検温の適応 使用する体温計 測定方法 測定時間 挿入する長さ
体温について 直腸検温法

体温について:直腸検温法

 

直腸検温の適応


①他の測定法では危険又は正確な測定値が得られないケース

乳幼児(新生児も含む)の場合。

*最近では乳幼児(新生児も含む)の場合は、鼓膜温を測定すること

が多くなってきているようです。

 

体の自由が困難な方(麻痺や硬直などがある場合)で、腋窩や口腔検

温が出来ない時。

*最近では耳式の体温計で鼓膜温を測定。 

 

②深部体温に最も近い温度を測定したほうがいいケース

末梢循環不全のリスクが高い場合。

意識障害のある人。

熱傷(広範囲の場合)。

低体温(直腸温が35℃以下の場合)。

高体温で広範囲に体を冷やしてる時。

手術中(全身麻酔時)  など。

 

 

使用する体温計


直腸用(肛門用)の水銀体温計

又は 直腸用(肛門用)の電子体温計。

モニターで観察が必要な時は直腸用の体温プローブ など



測定方法


滑りをよくする為に体温計の先にワセリンなどを塗っておきます。

乳児や新生児の場合は仰向けにして、両方の股関節と膝を曲げて、

おしりをだします。オムツ交換の時の要領で。

片手で肛門を少し開くようにして、もう片方の手で体温計をゆっくり

丁寧に挿入します。

体温計がずれないように把持しておきます。

 

幼児や成人の場合は下着をずらした後、側臥位にしてお尻を出します。

上の方の足をお腹につけるような感じで曲げて肛門が見えるようにします。

片手で肛門を少し開くようにして、もう片方の手で体温計をゆっくり

丁寧に挿入します。

体温計がずれないように把持しておきます。

挿入時は肛門に力が入らないように、口で呼吸をさせます。

 

 

挿入する長さ


乳幼児の場合は、体温計を肛門から2~3cm挿入し、把持しておき

ます。

成人の場合は、5~6cm挿入。

*因みに、成人の肛門(正確には肛門管)の長さは約3cm

直腸の長さは約15~20cm


成人の場合は直腸温を測定するケースは限られています。

モニターで常に監視が必要なケースが多く、直腸内に挿入したまま経

過観察するケースが多いです。この時に使用される体温計は通常の体

温計ではなく、直腸用の温度プローブで、細長いコードの先にセンサ

ー(サーミスタ)がついています。

挿入する長さは10cm~15cmほどです。

 

 

測定時間


水銀体温計 約3分。

電子体温計(実測値)3分から5分。

予測値では 1分程度。

*電子体温計の場合はメーカーや種類によって時間は異なります。


 

注意すること


乳幼児の場合は深く挿入しすぎない。

暴れたりする場合は無理に挿入しません。粘膜を傷つる危険がありま

す。少し時間をおいて落ち着かせたり、機嫌が良い時になるべく測定

します。

体動が激しいと正確な値を得られません。

 

 

直腸検温を避けた方がいい場合


下痢のある場合や肛門や直腸に疾患などがある場合。

便意のある時や便が停留している時

など。


続きはこちらです⇒ 鼓膜検温法







バイタルサイン 項目一覧

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◇参考文献

書籍

「最新医学大辞典」 医歯薬出版株式会社 p869

「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 小学館 p33~p36

「フィジカルアセスメントナースに必要な診断に必要な知識と技術」医学書院 p33~p35

「ナースのための感染症マニュアル」ナース専科 文化放送ブレーン p22 p23

「人体生理学ノート」 金芳堂 p57

「ナースに必要な日常英語表現と略語」第2版 医学書院 p158

「ポケット版カルテ用語辞典」編集大井静雄 照林社発行 小学館発売 p8

「家庭医学大百科」主婦の友社 p1231


インターネット

「ウィキーぺディア」

http://ja.wikipedia.org/wiki/バイタルサイン

http://ja.wikipedia.org/wiki/体温