体温計の管理
※ここでは水銀体温計と電子体温計についてまとめてあります。
水銀体温計も電子体温計もアルコール綿で消毒できます。消毒液に
浸して消毒する場合は、水銀体温計は出来ます。
電子体温計も防水処理されたものであれば、消毒液に浸すことが出来ます。
医療機関で使用されている電子体温計は防水処理されたものが使用されています。
※注
電子体温計の場合は材質によってはアルコール綿で消毒が出来ない
ものもあるかもしれません。又、防水処理された物でも使用出来
ない消毒液もありますので、詳細に関しては取扱説明書をお読み
ください。
腋窩体温計の場合
通常は使用ごとにアルコール綿などで拭く。
使用する直前にアルコール綿で拭いて、使用後ケースに収める前に
アルコール綿で拭く。
アルコールが完全に乾燥してから患者さんに使用します。
入院患者さんの場合は個人専用の体温計を使用している場合も多い
と思います。外来では、使用ごとに消毒液に浸して消毒することを
お勧めします。
口腔体温計と直腸体温計の場合
通常は洗浄後、消毒液に浸して消毒します。その後乾燥させケース
に収めます。
感染症の患者さんの場合
その人専用の体温計を使用し、他の人には使用しません。他の人に
使用する時は、消毒効果の高い消毒液に浸して消毒します。
消毒後は滅菌水で消毒液を流した後、清潔なガーゼなどで水気を
拭きとり、よく乾燥させてケースに収納します。
ケースも体温計と同様に洗浄・消毒・乾燥させます。
*病原菌の種類により消毒液の種類は異なります。場合によっては
滅菌又は廃棄した方がいい場合もあります。
消毒液の種類
※商品名例
低水準消毒の場合
ヒビテン、オスバン、ハイアミン 等
中水準消毒の場合
ピューラックス、ハイター 等
高水準消毒の場合
ステリハイド サイデックス 等
*消毒に関しての詳細は下記をご参照ください。
洗浄・消毒・滅菌について(当HP内)
家庭で体温を測る時は、インフルエンザや風邪、食中毒等の感染時
が多いと思います。他の家族が使用する場合は感染防止の為にも、
使用ごとにアルコール綿などで拭いたほうが安全です。
水銀体温計の場合は手軽に消毒できます。
電子体温計の場合は材質によってはアルコール綿で消毒が出来ない
ものもあるかもしれません。消毒液に浸しても大丈夫な防水処理
された物とそうでないものとがあります。
ケースに収めると電源がOFFになり、ケースから取り出すと電源が
ONになるように作られた電子体温計(電源スイッチのない
もの)は、消毒液に浸しても大丈夫なようですが、詳細に関して
は取扱説明書をお読み下さい。
続きはこちらです⇒ 体温測定に関するはてな?
◇参考文献
書籍
「最新医学大辞典」 医歯薬出版株式会社 p869
「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE 小学館 p33~p36
「フィジカルアセスメントナースに必要な診断に必要な知識と技術」医学書院 p33~p35
「ナースのための感染症マニュアル」ナース専科 文化放送ブレーン p22 p23
「人体生理学ノート」 金芳堂 p57
「ナースに必要な日常英語表現と略語」第2版 医学書院 p158
「ポケット版カルテ用語辞典」編集大井静雄 照林社発行 小学館発売 p8
「家庭医学大百科」主婦の友社 p1231
インターネット
「ウィキーぺディア」
http://ja.wikipedia.org/wiki/バイタルサイン
http://ja.wikipedia.org/wiki/体温